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タトゥーがある人のための入浴ガイド

温泉・銭湯の入り方

入浴の流れやマナーは、温泉・銭湯・サウナのどこでもほぼ共通です。ここでは基本をさっとおさらいしながら、タトゥーがある人や、タトゥーのある友人と出かける人が気になるポイントを中心にまとめました。

男男湯
女女湯

のれんの色は施設によって異なります。色ではなく文字で確認しましょう。

入浴施設の5つの種類

入浴のルールは共通でも、料金や備品、タトゥーへの対応は施設の種類によってかなり違います。

温泉旅館

温泉のお風呂を備えた宿です。宿泊すれば時間を気にせず入れることが多く、貸切風呂や客室露天風呂のある宿ならタトゥーがあっても安心です。

日帰り温泉

宿泊せずに利用できる温泉施設です。温泉地に多く、露天風呂を備えたところもあります。タトゥーの扱いは施設によってまちまちです。

銭湯

地域の公衆浴場です。料金が安く、タトゥーには比較的おおらかなところが多くあります。

スーパー銭湯

お風呂やサウナ、食事処、休憩所がそろった大型施設です。家族連れが多いこともあり、タトゥーには厳しい傾向があります。

サウナ

サウナが主役の施設で、都市部に多く見られます。サウナ→水風呂→外気浴を繰り返して「ととのう」のが定番です。

入浴の流れ(おさらい)

ほとんどの施設でこの順番です。タトゥーがある人にとって最も大切なのは、2の「受付」で事前に確認しておくことです。

低い位置のシャワーのそばに置かれた湯おけと木の風呂いす

到着したら

  1. 入口で靴を脱ぐ

    下足箱()に靴を入れます。木札などの鍵を脱衣所のロッカーキーと交換する施設もあるので、なくさないようにしましょう。

  2. 受付・支払い

    支払い方法は、番台や受付で払う、券売機でチケットを買う、リストバンドで館内の利用分を帰りにまとめて精算する、の3パターンが一般的です。

    ポイント:タトゥーの可否は、支払い前にここで確認しましょう。下の「受付で確認するときのひと言」が役立ちます。
  3. 男湯・女湯を確認

    旅館では朝と夜で男湯・女湯が入れ替わることがあるので、入るたびにのれんを確認しましょう。

脱衣所で

  1. 服を脱ぐ

    服はかごかロッカーへ。水着や下着は着けずに入ります。

    持って入るもの:小さなタオルだけ。バスタオルはロッカーに置いておきます。カバーシールを使う場合は、ここで貼ってから浴室へ。

浴室で

  1. 座って体を洗う

    洗い場のいすに座って体と髪を洗い、泡をしっかり流します。使ったいすと湯おけは軽く流して元に戻しましょう。

    シールを貼っている場合:強くこするとはがれやすいので、シールの上はやさしく洗いましょう。
  2. かけ湯をする

    足元から順にお湯をかけ、体を湯温に慣らします。

  3. タオルは湯船に入れない

    湯船にはゆっくり入り、タオルは頭の上か湯船の外へ。長い髪はまとめておきます。

  4. ゆっくり浸かる

    40〜42℃のお湯なら1回5〜10分が目安です。上がって休み、また入る、を繰り返しましょう。露天風呂()があればぜひ入ってみてください。

  5. お好みで:サウナ

    サウナ→水風呂()→外気浴を2〜3セット。サウナマットやタオルを敷いて座り、水風呂の前には汗を流しましょう。

上がるとき

  1. 上がり湯はお好みで

    温泉では成分を肌に残すため流さない人も多く、銭湯では流すのが一般的です。どちらでも構いません。

  2. 体をふいてから脱衣所へ

    浴室内で小さなタオルを絞って体をふき、脱衣所の床をぬらさないようにします。

  3. 水分補給して休憩

    水やお茶、定番の瓶牛乳で水分を補給しましょう。滞在時間は1〜2時間ほどが一般的です。

マナーのおさらい

基本は一般的な入浴マナーと同じです。タトゥーがあると周りの目が気になりがちですが、マナーを守っていれば堂々と楽しめます。

すること

  • 湯船の前に体を洗う。
  • 静かに過ごす。
  • 使ったいすと湯おけを流す。
  • 長い髪はまとめる。
  • 体をふいてから脱衣所に戻る。
  • 施設のルールに従う。タトゥーの扱いも施設ごとに異なります。

しないこと

  • タオルを湯船に入れる。
  • 水着で入る(水着エリアを除く)。
  • 脱衣所・浴室でのスマホ使用や撮影。スマホ可のサウナもあるので、掲示を確認しましょう。
  • 泳ぐ・しぶきを上げる、湯船の中で体を洗う。
  • 洗い場を荷物で占領する。
  • 飲酒後の入浴。

持ち物

忘れても、たいていは受付で借りるか買えます。フェイスタオルは100〜300円ほどです。タトゥーがある人は、カバーシールも持っておくと安心です。

温泉旅館日帰り温泉銭湯スーパー銭湯サウナ
タオルありレンタル・購入が多い持参か購入料金込みかレンタルたいていあり
シャンプー・石けんありたいていあり持参が多いありあり
館内着客室に浴衣——あることが多いあることが多い
ドライヤーありあり有料が多いありあり
料金の目安宿泊料金に込み500〜1,500円500〜600円(東京)800〜2,500円1,500〜4,000円
タトゥー宿による施設による比較的おおらか厳しめ、シールで可も比較的おおらか

タトゥーがある場合

「入れ墨・タトゥーお断り」の施設はまだ多いものの、2016年に観光庁が受け入れの工夫を呼びかけて以降、タトゥーOKやシール対応の施設は少しずつ増えています。当サイトのマップでは、各施設を次の4つに分類しています。

肩に鯉のタトゥーを入れた女性が露天風呂に浸かる様子

そのままOK

タトゥーの大きさを問わず入浴できます。隠す必要はありません。

隠せばOK

肌色のシールなどで隠せば入浴できます。サイズや枚数に制限があることが多くあります。

貸切風呂ならOK

大浴場は不可ですが、貸切風呂や露天風呂付き客室なら利用できます。

ほかを探しましょう

シールで隠しても入浴できません。見つかると退館を求められることがあります。

カバーシールにはサイズの上限があります 「施設指定サイズのシール1〜2枚で隠れる範囲まで」といったルールが一般的です。受付で200〜400円ほどで販売している施設も多くあります。シールで完全に隠れない場合は、隠していないものとみなされます。
6.5×10.5 cm
8×10 cm
10×15 cm
11×20 cm
最も確実なのは貸切風呂 (時間制で借りられる家族風呂)や、露天風呂付き客室のある旅館を選べば、人目を気にせず入浴できます。タトゥーのある友人と一緒に行くときにもおすすめです。
ルールは事前に確認を ルールは公式サイトの「ご利用案内」「注意事項」「よくある質問」などに書かれていることが多くあります。ただし変更されることもあり、同じチェーンでも店舗ごとに異なる場合があります。支払い前に電話か受付で確認するのが確実です。
断られたら、お礼を言って次へ スタッフは施設のルールに従っているだけです。言い争わずにお礼を伝え、マップで近くの別の施設を探しましょう。たいていは近くにタトゥーOKの施設があります。
水着エリアは別ルール 水着で入る混浴エリアやプールなどでは、ラッシュガードや長袖で隠せばOKのことが多くあります。裸で入る浴場とはルールが別なので、それぞれ確認しましょう。
銭湯と都市型サウナは狙い目 街の銭湯や都市型サウナは、大型レジャー施設よりおおらかな傾向があります。ただし例外もあるので、マップで1軒ずつ確認してください。

受付で確認するときのひと言

タトゥーのことを切り出しにくいときは、そのまま読み上げるか、表示をタップして画面をスタッフに見せましょう。

用語集

施設の案内や公式サイトでよく見かける用語です。

安全に入るために

入浴に慣れていても油断は禁物です。次の点に気をつけましょう。

脱衣所のベンチに置かれた冷たい瓶牛乳
入浴前後に水分補給入浴中は思っている以上に汗をかきます。入る前と上がった後に水を飲みましょう。
飲酒後は入らないお酒と熱いお湯の組み合わせは失神の原因になります。入浴は酔いがさめてからにしましょう。
ゆっくり立ち上がる湯船から上がるときは立ちくらみを起こしがちです。湯船のふちに少し腰かけてから立ちましょう。
長湯しない1回5〜10分が目安です。42℃以上ならもっと短く、子どもや高齢の方はさらに短めにしましょう。
持病がある場合心臓病や高血圧の方、妊娠中の方は医師に相談し、熱いお湯や水風呂は避けましょう。
泉質の掲示を確認強い酸性泉や硫黄泉は、傷にしみたり銀のアクセサリーを変色させたりします。入れたばかりで治りきっていないタトゥーがある場合も、刺激になるため入浴は控えましょう。